美方高原でたどる昆虫の進化②

こんにちは!まっつんです!本日梅雨入りだそうですね~。梅雨といえば6月のイメージでしたが、こうなると7月ですね。そこそこの雨でおさまってほしいものです。

前回に引き続き、美方高原にいる昆虫を紹介しながら、昆虫の進化を探っていきたいと思います。今日は「昆虫の誕生」についてです。

海から陸へあがった初めの生物は節足動物のヤスデのような形態をしていたといわれています。(以降ヤスデモドキ)(6/25のブログも合わせてご覧ください。)節足動物は大きな生物のグループで、その中からクモやサソリの仲間、カニやエビの仲間、ムカデやダンゴムシの仲間、というように細かくグループ分けをされていきます。海から上がったヤスデモドキ(仮)は様々なグループに多様化していったと考えられています。その中の一つに昆虫含むグループ(六脚類)というグループがあります。

そもそも昆虫とはどういった定義を持つグループなのでしょうか?体を大きく分けて「頭」「胸」「腹」の3つの体節に分かれており、胸の部分から2対3組の6本の足が生えていることが昆虫の大きな定義とされています。

ヤスデモドキ(仮)はおそらく多くの体節と足を持つ生物ですが、昆虫への変化をとげる際に「合体節」という変化が起こったといわれています。いくつもある体節が合体し口や頭、胸、腹といったようにそれぞれの体節が個々の役割を持つ、現存の昆虫のような姿に変化していきました。諸説ありますが、節足動物の成長に欠かせない脱皮をする際、体節が少なく体のつくりが単純な方が容易である為、そのような変化の方に進んでいったと考えられています。

そんな「合体節」を経て誕生した最初の昆虫(に似た姿の昆虫)が美方高原で見ることができます。

イシノミという翅をもたない昆虫。約3.9憶年前ごろから変わらず今も生き続けている、まさに生きた化石のような昆虫です。

約3.9憶年頃誕生して、今も当時とあまり変わらない姿を保っている、まさに「生きた化石」のような生物です。イシノミ目は翅をもたない昆虫で、石の下や落ち葉の中に住んでおり、コケや地衣類などを食べています。すばしっこくて腹部を使ってピョンピョン飛び跳ねる姿はとてもかわいいです。美方高原に限らず広く分布する昆虫ですので、是非探してみてください。現存の昆虫たちと共通した特徴を多数持ち、彼らの祖先に近い形態をしているといわれています。(コムシ目、トビムシ目も昆虫の特徴を持つ古くから生息している種もいますが、現存の昆虫とは口の形態が決定的に異なっており、祖先ではないと考えられています。)

大昔に誕生した最古の昆虫の姿が今でも見ることができることに、感動します。そんなイシノミ目から始まった昆虫たちから、現存する約100万種という膨大な数に多様化していったのです。いったいなぜそこまで繁栄することができたのでしょうか?次回は「翅の獲得」について書こうと思います。

※いろんな説がありますので、誤りもあるかもしれません。是非色々調べてみてください。

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