洗い終わって持ってきた包丁。確認するとベタベタでした。「最後に何切ったの？」「・・・生肉。」「そうだね。肉だね。」「このベタベタ、肉の油か！」

焼き芋ではなく、カートンドッグというもの。ホットドッグをつくり、アルミホイルに包み。牛乳パックに入れて、火をつける。ちゃんと見ていてあげないと焦げることもわかりました。

野外炊事の場合、ごはんは座っていても出てこない。自分たちでやります。でも、だからこそ、わかることも沢山ある。つくって待って、やっと食べられた食べ物はおいしい、こともその一つ。

ハンドドリルを使って板に穴をあける作業。道具というものは、目的に特化した形をしています。今回は「穿つ」という目的。そのための体の使い方を、自分で見つけていきます。

板に穴をあけています。板をしっかりと抑えて、腰を入れないと穴はあきません。やってみせたり、引いて見守ったり、一緒にやったり。子どもたちが自分でやり通せるように。物理的な距離と心の距離と。

ビニルテープで紐づくり。三つ編みの苦手な子にできる子が教えています。でも、うまく伝わらない。相手がわかるように教えること。彼女は相手の向きに合わせて見せていました。

焼き板作り。それぞれの思い出を形にする時間。ものづくりが好きな子が多いとのこと。彼は、夜中に聞いたんですね。森に響き渡る鹿の鳴き声を。

この自然学校では、しっかりと自然の中に身を置いた印象があります。特に夜。森の中にあるキャンプ場は電気を消せば、真っ暗な闇になる。そこに、火を灯しました。

トーチ棒。火をもって歩いていく彼らの表情は、緊張しつつも、どこか誇らしげ。そして、みんなの火が集まると、この明るさです。キャンプファイヤーのクライマックス。

今朝。先生方、リーダー、施設職員。様々な立場の大人たちが空を睨んでいた。晴れのち雨！登山！どこまでやらせてあげられるか。当の子どもたちは？あんまり気にしていない？今を生きる天才たち。

テントを片づけたチームから出発できる。「だからこっちからだっつーの！」「ちげーよ！お前それでできてねーじゃん。」「どっちでもいいから早くやって（怒）」「・・・・ハイ」

子どもたちが往く。誰もいない山を、子どもたちが往く。黒雲が迫り、ススキ野原が風にたなびくなか、子どもたちが往く。彼らの世界。彼らだけの世界。

皆で助け合いながら行く登山。下山時、しんどくなった仲間に手を貸し、荷物を持つ子どもたち。順調な時よりも、何かあった時に問われるチーム力が、自然と発揮されていました。

下山の道のり。一緒に歩いてはいてもスピードの差は出てきます。ひとり、皆の前を行く。でも、つかず離れず一定の距離を保って歩き続ける彼。今は、この距離感がしっくりくるのかもしれません。

今日、登山で自分たちにどういうことが起きていたのか。それぞれの視点から話す。想いを話す。他者の存在を知り、ひるがえって自分を知る時間。ふりかえる時間を持つこと。

いや～、いい顔してます。火係のみんな。いや、本当ですよ！消えてしまったり、つかなかったり。何とか育てて、ついにモノにした時の自信に満ちた表情。もっとみんな火を熾せばいいのに。

あとは人参が柔らかくなるのを待つだけ。グゥ～。もういいんじゃないかしら？どう？もうよくない？ちょっと食べてみて。どう？いいでしょ？いいよね？の図

そりゃああんまり焦げてるところは食べても美味しくないですけどね、飯盒炊飯でしかだせない野性味のあるオコゲってやつがあるんです。それがこちら。争奪戦の勝利者のお皿より。

自分より大きなものに挑む。比喩でなく実際に。こういった経験が、身体感覚と共にからだに残り、いずれ実感のある言葉を獲得していくのだと思います。

リアリティーのある環境は、人を本気にさせる。勝手に真剣になっていく。目つき、顔つき、身のこなしがどんどん変わってくる。活き活きしてくる。

「うわあ、きれいだなぁ～。」声が聞こえ振り向くと、薄暗い沢に光が差し込んでいた。ただ、写真は写真でしかない。やり切った彼らが見た景色、感じた世界はどんなだったろう。

あれだけ濡れないようにしていたのに、なんて関係ないですね。嬉しかったのか？楽しかったのか？もうどうでもよくなったのか？結局びしょ濡れになりました。

道具と説明書を渡して、「頑張ってね」と言いました。自分たちの寝床なので、自分たちで建てます。いろいろやりあいましたが、できました。できるのです。

打ち場所を間違えていたことに気づいたペグ。次に気づいたのは、深く打ちすぎていたこと。ちゃんと、勝手に、良くなっていく。

「へ～、こうなってんだ。へ～。」　「実が二つ入ってるよ！」「ってゆーか、痛ぇ！」「アホ。持ったら痛いわ。摘まむんだよ！」「こう？」

マシュマロを火で炙ってビスケットに挟んで食べる。チョコレートもあると最高である。大人はコーヒーが欲しくなるが、彼らはこれだけで〇。サプライズ！よかったね。

頬をなでる柔らかな風。火を囲む子どもたちの歌。虫の音。遠くに落ちていく三日月。迫る漆黒の山。そして、年に10日あるかないかの星空を見上げる。

貸し切り状態のキャンプ場というのは、このご時世ではとても贅沢なことらしいです。いい時間にしてほしいですね。いやー、楽しそうだ。

歓声。奇声。ワーワー。キャーキャー。とにかく楽しそう。木にぶら下がった古タイヤに群がる女子たちの図。

ひとり、草の上の寝転がって空を見上げていた彼。いなくなった後、同じところに寝てみた。何を思っていのだろう。

とんぼを目で追う。ずーっと目で追う。まだまだ目で追う。集合がかかって、名残惜しそうに去っていく。サイナラマタネ

他校との顔合わせで行った「成文小学校クイズ」。問題「成文小学校の全生徒数は？」の選択肢「35億」に手を挙げまくる成文小の生徒たち&先生。

今夜は天の川も見えるほどの星空。三日月のクレーターを見た反応。「やばい！」「ヤバイ！」「うぉ！まじヤバイ！」興奮と言葉が伝染しておりました。